シャープペンシルの芯は4Bに限る

文房具

文字は濃い方がいい

 文字の色は濃い方が見やすい。間違いない。学生時代は文字が薄かろうと小さかろうと不満はなかったが、薄い文字や小さな文字を読むときにストレスを感じるようになってきた。文字はある程度大きくて、濃い方が精神的にもいいのである。

 ボールペンの話ではあるが、三菱鉛筆の「uni-ball ONE」が売れているらしい。その特徴は「インクの色が濃い」ことである。「uni-ball ONE」のサイトでは、インクの色が濃いと記憶力がUPするというデータも紹介されている。

ゲルインクボールペン「uni-ball ONE(ユニボールワン)」
https://www.mpuni.co.jp/products/ballpoint_pens/gel/uniball_one/one.html

シャープペンシルの芯でも、濃い方が記憶力がUPすると考えていいだろう。科学的な根拠はないが、ボールペンと同様の結果になると考えるのが自然である。

最も濃いのは4B

一般的に使われている0.5mmのシャープペンシルの芯で最も濃いのは4Bである。調べたところ、4種類の4B芯が販売されている。HBと比べると種類は圧倒的に少ないが、4種類あれば、好みに応じて選択ができるということだ。ありがたい。

4Bの芯は店頭ではあまり見かけないかもしれないが、大きな店舗では棚に並んでいる。小さな店舗でも頼めば仕入れてくれるだろう。ネットでも購入できる。私の住む札幌には4種類とも店頭にあった。

4種類買ってきた。

左から
・三菱鉛筆 Hi-uni 0.5mm 4B 40本入 300円(+税)
https://amzn.to/3a2pbfA
・三菱鉛筆 uni 0.5mm 4B 40本入 200円(+税)
https://amzn.to/39VY85p
・パイロット neox GRAPHITE 0.5mm 4B 40本入 200円(+税)
https://amzn.to/365hpA8
・ぺんてる Ain STEIN 0.5mm 4B 40本入 200円(+税)
https://amzn.to/3iFszRu

一番左のHi-uniだけ値段が違う。1.5倍高価である。果たしてそれだけの価値があるのか、ネットで調べたところ、「1.5倍の価値がある」という意見が多い。ただ、店頭ではあまり見かけないので、ユーザ数は多くはなさそうだ。コアなファンがいるのだろう。

私の基準は1点だけ。「濃さ」だ。
書き比べてみた。

比較しやすそうだったので、横向きにして撮影した。
書いてある通りだが、左から順に先ほどと同じで、
・三菱鉛筆 Hi-uni 0.5mm 4B
・三菱鉛筆 uni 0.5mm 4B
・パイロット neox GRAPHITE 0.5mm 4B
・ぺんてる Ain STEIN 0.5mm 4B

写真では分かりにくいかもしれないが、左から3番目(右から2番目)の
パイロット neox GRAPHITE
が一番濃い。それほど大きな差ではないが,写真よりも肉眼の方が違いが分かる感じだ。

他の3本はそれほど違いが無い。強いて言えば、左から2番目の三菱鉛筆uniが濃いかな?

パイロットのGRAPHITEが濃いとすると、他の芯とGRAPHITEのHBを比較してみるとどうなんだろう?ということで、GRAPHITEのHBを購入した。B、2B、3Bはどうなの?と思う人がいるかもしれないが、そこまで色々と買う予算はない。比較するならHBでしょ。

左から5番目(右から2番目)がGRAPHITEのHBである。やはりHBは薄い。薄いとは言っても、4Bと比較して薄いというだけで、単独で見た時にはあまり薄いとは感じないかもしれない(GRAPHITEはHBでも結構いい。でも4Bの方がいいけど)。

ついでに同じパイロットGRAPHITEの0.3mmで2Bの芯も買ってきた(一番右)。0.3mmの芯で一番濃いのは2Bである。残念ながら0.3mmの芯に4Bは存在しない。細いからなのか薄く見える。薄く見えると言っても、0.5mmのHBと同じくらいか。肉眼では0.5mmのHBよりも0.3mmの2Bの方が薄く見える。

パイロット neox GRAPHITE 0.5mm HB
https://amzn.to/3sKcM8B

パイロット neox GRAPHITE 0.3mm 2B
https://amzn.to/2KD8uOS

細かく比較してみると,使っている紙やシャープペンシルの種類にによっても違ってくる感じがする。
この検証で使った用紙はマルマンの「REPORT PAD」である。よく使用されるレポート用紙であるが、少しツルツルした紙質である。
シャープペンシルはぺんてるのオレンズネロ0.5mmを使用した。

マルマン A4 レポートパッド 5mm方眼罫
https://amzn.to/3iPe1ih

ぺんてる オレンズネロ 0.5mm
https://amzn.to/39awT81

紙を変えてみた。コクヨ ノート ソフトリング B5 方眼罫である。

傾向としては,あまり変わらなかった。やはりパイロットのGRAPHITEが一番濃い。書き心地もいい。

濃い芯についての疑問

濃い芯は折れやすいんじゃない?

現在私の手元にあるシャープペンシルは、オレンズネロとオレンズだけなので、シャープペンシル本体の機能として、芯が折れにくくなっている。そのため、芯が折れたことがない。

厳密に比較すると、4Bの芯はHBと比較して折れやすいのかもしれない。しかし、それほど大きな差はないと思われる。折れるのが気になる人は、芯が折れにくいシャープペンシルがいくつか販売されているので、購入を検討してみるのはいかかでしょうか。(リンクは全て各社の商品ページ)

ぺんてる オレンズ
https://www.pentel.co.jp/products/automaticpencils/orenz05_2/

ぺんてる オレンズネロ
https://www.pentel.co.jp/products/automaticpencils/orenznero/

ZEBRA デルガード
https://www.zebra.co.jp/pro/del_guard/

PILOT モーグルエアー
https://www.pilot.co.jp/products/pen/sharp_pen/sharp_pen/mogulair/

PLATINUM オレーヌ
https://www.platinum-pen.co.jp/sharp_06.html

濃い芯は減るのが早いんじゃない?

比較検証をしたわけではないが,芯が減るのは早いかもしれない。濃い芯の消耗が早いのは仕方のないことだと思う。しかし,使っていて「消耗が早いな」と思ったことは一度もない。

書いていると手が黒くならない?

小学生の頃,字を書くときに手の紙に触れる部分(手のひらの小指側)がよく黒く汚れた。
そんなこともあったなーという感じである。大人になってからは手が汚れるという経験はない。鉛筆やシャープペンシルを使う頻度が減っただけかもしれないが,懐かしい思い出である。小学生の頃使っていた鉛筆が原因なのか,書き方の問題なのか(縦書きだと汚れそう),芯や紙の質が向上したからなのか,昔手が汚れていた原因は不明である。シャープペンシルを普通に使っているだけなら,手は汚れないだろう。

ただ,こすってしまうと汚れる可能性はある。なので,文字をこすってみた。

紙はマルマンのREPORT PAD。写真の下から上に各2回,式の部分を人差し指で少し強めにこすった。よく見ると,式の部分が少し黒くなっているのが分かる。僅かではあるが,気になる人には気になるかもしれない。
芯が濃いほど汚れ方も大きい。

三菱鉛筆uniが「こすれに強い」性能を追加

2021年2月16日に三菱鉛筆uniが新しくなるようだ。4Bはまだ発表されていないが,今後展開を広げる予定ということなので発売を期待したい。

プレスリリースのページ(以下の写真はこのページより)
https://www.mpuni.co.jp/news/20210118-52104.html

濃い芯の文字は消しにくいんじゃない?

HBより消しにくいのは確かである。下の写真は,式の部分を消しゴムで1回なぞったものである。濃い芯の方が残っている。4Bで書いた文字をきれいに消すにはHBよりも多く消しゴムを往復させなければならない。
この点に関しては仕方がないと思っている。

0.3mmでもっと濃い芯が出ないか

芯径が0.5mmでもいいのだが,ぺんてるオレンズネロに関しては,0.3mmの方が書きやすい。なので,0.3mmでもっと濃い芯があるとありがたい。0.5mmでも4Bの芯はあまり売っていないので,0.3mmは需要がないか・・・

当面は0.5mm4Bを使い続けていくことになるだろう。

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