キーの数がちょうどいい「Keychron K6」

Mac,PC関連

Apple Magic KeyboardからKeychron K6へ

Magic Keyboardのキータッチに不満はないが,ちょっと大きい

 通常,家では27インチのiMacを使って作業をしています。テンキー付きのMagic Keyboardは,使いやすくてとても良いのですが,横においてあるMagic Trackpadまでの距離が遠いので,もう少し小型のキーボードがないか探してみました。
 多分,正解はテンキーレスのMagic Keyboardなんだと思います。でも,いろいろ探しているとだんだんと物欲が湧いてきます。せっかくだから他のタイプのキーボードも試してみたい,となるわけですね。

静電容量無接点?メカニカル?

 概ね高評価なのは,東プレ「RealForce」やPFU「Happy Hacking Keyboard」に代表される静電容量無接点方式というタイプのキーボードです。小型のものもあるしいいのですが,ちょっと高価です。まずはもう少し安価なメカニカルキーボードからはじめて,将来的に静電容量無接点方式のキーボードに移行しようという方針にしました。

KeychronはMacのキー配列が標準

 メカニカルキーボードはとにかく種類が豊富です。作っているメーカーもたくさんある上に,1つのメーカーでも数え切れない種類のキーボードを販売しています。Macで使えるメカニカルキーボードに絞ると,少しは選択肢が減るのですが,それでもたくさんあります。ただ多くのメカニカルキーボードは,Windows が標準で「Macでも使える」ということが多いのですが,KeychronのキーボードはMacのキー配列が標準で,Windowsのキーキャップも同梱しますよ,というスタンスでした。評判も良さそうだったので,Keychronに決めました。

KeychronにJIS配列は無い

 私はJIS配列じゃなくても問題は無いのですが,JIS配列じゃないと困る方はJIS配列の他のメーカーのキーボードを選びましょう。
 でも,US配列もいいですよ。

Keychronのキーボード

モデルがいろいろ

 Keychronに決めたといっても,たくさんの種類があります。Keychronの公式サイトには2021年1月現在,キーボードの種類は次のようになっています。

 見ただけではなんだかさっぱり分からないですが,興味のある方はぜひ公式サイトにいって,それぞれのモデルを比較してみてください。
Keychron公式サイト

キー配列の条件

 私が希望するキー配列の条件です。

  1. コンパクトなもの(テンキーは不要)
  2. F1〜F12はほとんど使わないので,無くてもいい
  3. 独立した矢印キーは欲しい
  4. 音量のUP,DOWNはあると便利
  5. DELキーもあると便利
  6. 日本語変換はスペースキーの右に「かな」,左に「英数」でやりたい
  7. Aキーの左は「CTRL」がいい

Keychron K6をキー設定すれば使えそう

 1〜3を満たしているモデルがK6でした。4〜7はキー配列を変更するアプリで対応できそうだったので,Keychron K6を購入することに決めました。
 Macの場合,Karabiner-Elementsというアプリでキー配列を変更できます。

Karabiner-Elementsでキーを設定

 MacではKarabiner-Elementsというアプリでキー配列を変更できます。いくつかのサイトを参考にさせていただいて,以下のようなキー設定にしました。このキー設定にするまでに,アプリのインストールから始めて,参考サイトを見ている時間を含めても20分くらいでした。

 Keychron K6はEnterキーの右側にキーが1列あるのがとても便利で,使わないキーを使いたいキーに割り当てました。
・home → Del
・page up → 音量up
・page down → 音量down
 これらは簡単に変更できます。どのキーも「fn」キーと組み合わせれば入力できるのですが,単独で使えるのが便利ですね。

 Aキーの左の「caps lock」キーは一度押すとLEDが点灯して,もう一度押すと消灯します。ということは,この「caps lock」キーを「control」キーに変更すると「control」キーが押しっぱなし状態になるのか?と危惧していたのですが,全く問題ありませんでした。
・caps lock → control
・control → caps lock
 こうすると,それぞれのキーとしてきちんとはたらきます。左下の「新caps lock」キーを1回押すと,左中央の「新control」キーが点灯します。違和感がなくもないのですが,使用するには全く問題ないですね。

 そして,Karabiner-Elementsのすばらしいところが,スペースバーの左右のcommandキーを「英数」と「かな」にできることです。単独で押すと「英数」,「かな」になるし,例えばcmmand+cと押すとちゃんとコピーとして機能します。

 これで,ほとんど使わないキーは無いキー配列になりました。

その他のオプション

 Keychron K6には次のようなオプションがあります。

 まず,VERSIONという3つの選択肢があります。バックライトがWhite BacklightかRGB Backlightを選びます。私はWhite Backlightでよかったのですがアルミのフレームのほうが良さそうだったので,必然的にRGB Backlightになりました。不要だと思っていたRGB Backlightは思っていたよりも楽しいです。部屋を暗くして見ていると癒やされます。

 次に,SWITCH TYPEがGateron Mechanical,LK Optical,Hot-swappableの3種類があります。私には必要なかったかもしれませんが,光学式スイッチである「LK Optical」を選びました。反応が早いのでゲームには向いているようです。Hot-swappableというのは,キートップだけではなく,キースイッチも交換できるということです。「LK Optical」のキーもHot-swappableなのですが,公式サイトではあんまり頻繁にやらないでね,という趣旨のことが書かれています。

 最後にSWITCH OPTION ですが,私は赤軸を選びました。この中では一番静音性が高いことになっています。

実際は米Amazonで購入しました

 私はKeychronの公式サイトではなく,アメリカのAmazonで購入しました。米Amazonでの購入のいきさつや顛末については次の記事を参考にしてください。

使用感

打鍵感

 Magic Keyboardと比較すると,打鍵感が変わったのは当たり前ですが,良くなったかどうかは正直分かりません。Keychronの方が軽いタッチで入力できるのですが,ぼーっとしていると,左手のdとかsが入力されてしまうことがあります。キー入力が楽しい感じはありますね。

省スペース

 キーボードをコンパクトにしたかったのが当初の目的です。この点はたいへん満足です。Keychronのホームページでは「65%コンパクト」と表現されていますが,Appleのテンキー付きのMagic Keyboardと設置面積を比較すると,だいたい70%です。

 Keychron K6はF1〜12などのキーが無いため1段少ないのですが,奥行きはあまり変わりません。公表値で8mmの違いです。

無線接続,有線接続

 Bluetooth接続は3台まで設定を記憶することができ,簡単に切り替えができます。私はiMacとMacBook Pro(Mid2014ですが簡単に接続できました),iPad Proに接続できています。ただ,MacのKarabiner-Elementsによるキーの設定はそれぞれする必要があります。
 ただBluetooth接続の場合,Macの電源ON時の接続はやはりApple Magic Keyboardの方が断然早いです。電源ON時の待ち時間が嫌なので,KeychronはiMacには有線で接続しています。

光学式スイッチ

 光学スイッチの性能については,あまりよくわかりません。

 今回,Keychron K6を公式サイトではなく,アメリカのAmazonで購入したのですが,AmazonではGateronスイッチとOpticalスイッチの値段の差が1ドルだったのです。公式サイトでの価格差は10ドルです。1ドルだったら光学式スイッチを買っちゃうでしょ。さらにアメリカのAmazonでは,茶軸はクーポンを使うとOpticalスイッチの方が1ドル安い設定でした。アメリカのAmazonで購入する場合は,クーポンも含めて値段を比較してみてください。

電池が4000mAh

 電池に関してはかなり大容量です。公式サイトには,バックライトOFFで最大240時間使えると書かれています。ちなみにスマホと比較するのもなんですが,iPhone12が2815mAh,iPhone12 Pro Maxで3,687mAhのようです。まぁキーボードの体積を考えると,バッテリーを大きくするのはスマホよりは簡単ですね。

アルミニウムフレーム

 かなりがっちりしています。重さも結構あります。実測値で676gです。ちなみにApple Magic Keyboard(テンキー付き)は365gでした。

RGBバックライト(18種類の点滅)

 いろんなパターンで光ってくれるのはとても楽しいです。

Hot-swappable

 私は今の所キースイッチを変える予定はありませんが,キースイッチ変更の需要は結構あるようですね。アメリカのAmazonのサイトでは,Hot-swappableのタイプは公式サイト以上に値段が高くなっています。

最後に

 Keychron K6が届いてから,まだ3日ほどなので長期間使うと印象などが変わるかもしれませんが,今のところは大変満足しています。別に購入したパームレストがまだ届いていない(運送会社のサイトによるとどうやら雪のためたいへん遅れているようです。アメリカからKeychronが届くのより遅いです。)ので,このパームレストの有無でも印象が変わるかもしれません。

 文字を打つ楽しさを実感しています。

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